ガーデンネックレス横浜 2019
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ガーデンベア物語:第3話

木の手入れをする庭のプロとガーデンベア

二人(ふたり)がそっとトラックから()りたのは(おお)きな()のある並木道(なみきみち)
そこでは造園(ぞうえん)のプロたちが()(えだ)剪定(せんてい)したり、その(した)草花(くさばな)手入(てい)れをしたりしていました。

二人がそっとトラックから降りたのは大きな木のある並木道。
そこでは造園のプロたちが木の枝を剪定したり、その下の草花の手入れをしたりしていました。

「こんにちはー」
「やあ、ガーデンベア」
(みどり)くんを()りませんか?」
()わったメガネの青年(せいねん)だから(おぼ)えているよ。(ちか)くの船着場(ふなつきば)(ふね)()るのを()かけたな。」

「こんにちは」
「やあ、ガーデンベア」
「緑くんを知りませんか?」
「変わったメガネの青年だから覚えているよ。近くの船着場で船に乗るのを見かけたな。」

二人は船着場に急ぎました。

二人は船着場に急ぎました。

横浜(よこはま)といえば(みなと)です。

横浜といえば港です。

船着場(ふなつきば)(みどり)くんを()かけた、という船乗(ふなの)りがベアたちを(ふね)()せてくれました。
キラキラ(ひか)海原(うなばら)を、(ちい)さな(ふね)(すす)みます!

船着場で緑くんを見かけた、という船乗りがベアたちを船に乗せてくれました。
キラキラ光る海原を、小さな船は進みます!

船に乗って進むガーデンベア

(はな)びらが()らないようにおさえながら、バラの(はな)はワクワクして()いました。

花びらが散らないようにおさえながら、バラの花はワクワクして言いました。

「もうすぐ()えるかなぁ」
「きっと()えるよ!」と、ガーデンベアは笑顔(えがお)でこたえます。

「もうすぐ会えるかなぁ」
「きっと会えるよ!」と、ガーデンベアは笑顔でこたえます。

潮風(しおかぜ)()けて二人(ふたり)期待(きたい)がふくらみます。

潮風を受けて二人の期待がふくらみます。

歩き回って疲れてしまったガーデンベア

()いたのは海辺(うみべ)隣町(となりまち)
船乗(ふなの)りにお(れい)()って(ふね)()り、ガーデンベアたちは(みどり)くんを(さが)して町中(まちじゅう)(ある)きまわりました。

着いたのは海辺の隣町。
船乗りにお礼を言って船を降り、ガーデンベアたちは緑くんを探して町中を歩きまわりました。

ところが、夕方(ゆうがた)(ちか)くなっても(みどり)くんを()っている(ひと)には一人(ひとり)()えません。
いつも元気(げんき)なガーデンベアもさすがに(つか)れてしまいました。
(あたま)のバラの(はな)心配(しんぱい)そう。

ところが、夕方近くなっても緑くんを知っている人には一人も会えません。
いつも元気なガーデンベアもさすがに疲れてしまいました。
頭のバラの花も心配そう。

「ごめんね。ガーデンベア。」

「ごめんね。ガーデンベア。」

「いいんだよ。(みどり)くんを(さが)しながら、たくさんのガーデンをささえる親切(しんせつ)(ひと)たちに()えたもの。よおし!ここでとっておきの(わざ)『ガーデンリープ』を使(つか)ってみよう!」

「いいんだよ。緑くんを探しながら、たくさんのガーデンをささえる親切な人たちに会えたもの。よおし!ここでとっておきの技『ガーデンリープ』を使ってみよう!」

ガーデンリープとは、()きたい場所(ばしょ)瞬時(しゅんじ)にワープできる、というガーデンベア一族(いちぞく)秘密(ひみつ)(わざ)(ひと)つです。
まだ子どものベアは数回(すうかい)しか使(つか)ったことがないので、正直(しょうじき)どこに()くか()かりません。

ガーデンリープとは、行きたい場所に瞬時にワープできる、というガーデンベア一族の秘密の技の一つです。
まだ子どものベアは数回しか使ったことがないので、正直どこに着くか分かりません。

「はっきりは分からないけど、(みどり)くんはきっと、どこかの(まち)のガーデンの(ちか)くにいる()がするんだ。」

「はっきりは分からないけど、緑くんはきっと、どこかの町のガーデンの近くにいる気がするんだ。」

ガーデンリープするガーデンベア

(みどり)くんがいるガーデンを(つよ)くイメージしてベアは(さけ)びました!

緑くんがいるガーデンを強くイメージしてベアは叫びました!

『ガーデンリープ!!』

『ガーデンリープ!!』

まばゆい(ひかり)につつまれて、ガーデンベアとバラの(はな)姿(すがた)()しました!

まばゆい光につつまれて、ガーデンベアとバラの花は姿を消しました!

小さな庭の手入れをするおばあさん

さて、ここはどこでしょう?

さて、ここはどこでしょう?

ガーデンリープで(ちから)使(つか)いはたしてヘトヘトなガーデンベアの()(まえ)には(はる)(はな)()(ちい)さな(にわ)
(やさ)しそうなおばあさんがニコニコと(にわ)手入(てい)れをしていました。

ガーデンリープで力を使いはたしてヘトヘトなガーデンベアの目の前には春の花が咲く小さな庭。
優しそうなおばあさんがニコニコと庭の手入れをしていました。

「こ、こんにちは。きれいな(はな)ですね。」
「あら、そう()ってくれると(うれ)しいわぁ。」
「ところで、(みどり)のメガネをかけた青年(せいねん)()りませんか?」
「あら、(いえ)にいますよ。」
「えっ!?」

「こ、こんにちは。きれいな花ですね。」
「あら、そう言ってくれると嬉しいわぁ。」
「ところで、緑のメガネをかけた青年を知りませんか?」
「あら、家にいますよ。」
「えっ!?」

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