ガーデンネックレス横浜 2019
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ガーデンベア物語:第4話

(あらわ)れたのは(たし)かに(みどり)のメガネをかけた青年(せいねん)(みどり)くんその(ひと)でした!

現れたのは確かに緑のメガネをかけた青年、緑くんその人でした!

「ああ!(きみ)はあの(にわ)のバラ(くん)今年(ことし)元気(げんき)()いたんだね。どうやってここが?」

「ああ!君はあの庭のバラ君!今年も元気に咲いたんだね。どうやってここが?」

うれしくて、バラの(はな)はベアの(あたま)から(みどり)くんの()()(うつ)りました。
バラの(はな)びらが(なみだ)のように1(まい)()ちました。

うれしくて、バラの花はベアの頭から緑くんの手に飛び移りました。
バラの花びらが涙のように1枚落ちました。

緑くんに会えたバラの花

ガーデンベアは(みどり)くんに(いま)までのことを(はな)しました。

ガーデンベアは緑くんに今までのことを話しました。

(みどり)くんの『大好(だいす)きな(ひと)へのプロポーズに(わたし)をプレゼントする』と()約束(やくそく)(まも)るために()たんだよ。」
「あの約束(やくそく)(おぼ)えていてくれたんだね。ありがとう!」

「緑くんの『大好きな人へのプロポーズに私をプレゼントする』と言う約束を守るために来たんだよ。」
「あの約束を覚えていてくれたんだね。ありがとう!」

みどり君はバラの花を手に走り出しました

(みどり)くんは、(まえ)(ふゆ)に、ケガをしたおばあさんの()らしを(たす)けるために、隣町(となりまち)から()()して()たのです。

緑くんは、前の冬に、ケガをしたおばあさんの暮らしを助けるために、隣町から引っ越して来たのです。

大好(だいす)きな(ひと)への気持(きも)ちが(つの)るまま季節(きせつ)()ぎ、そこにバラの(はな)とガーデンベアがやって()てくれたのです。

大好きな人への気持ちが募るまま季節は過ぎ、そこにバラの花とガーデンベアがやって来てくれたのです。

()っておいでよ。(わたし)はもう元気(げんき)だよ。」

「行っておいでよ。私はもう元気だよ。」

おばあさんの言葉(ことば)(やさ)しく背中(せなか)()されて、(みどり)くんは(ひとみ)(かがや)かせて(はし)()しました。

おばあさんの言葉に優しく背中を押されて、緑くんは瞳を輝かせて走り出しました。

()ってきます!」

「行ってきます!」

()にはあのバラの(はな)(たずさ)えて・・・。

手にはあのバラの花を携えて…。

さて、その()(みどり)くんのプロポーズはどうなったでしょう?・・・

さて、その後、緑くんのプロポーズはどうなったでしょう?…

家族の増えた緑くんと元に戻ったバラの花

ガーデンベアは久々(ひさびさ)に、(みどり)くんが()んでいたアパートの(まえ)(とお)りかかりました。

ガーデンベアは久々に、緑くんが住んでいたアパートの前を通りかかりました。

「ハロー!ガーデンベア!」

「ハロー!ガーデンベア!」

あのバラの(はな)はもとの(かぶ)()()されて元気(げんき)()らしていました。

あのバラの花はもとの株に接ぎ木されて元気に暮らしていました。

(みどり)くんは?」
家族(かぞく)()えて(いそが)しそう。でも彼女(かのじょ)(はな)(みどり)()きなので、とても(しあわ)せそうよ。」

「緑くんは?」
「家族が増えて忙しそう。でも彼女も花や緑が好きなので、とても幸せそうよ。」

ベアはにっこり。

ベアはにっこり。

「やっぱり、この(まち)にはガーデンが似合(にあ)うなぁ!」

「やっぱり、この街にはガーデンが似合うな!」

おわり

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