ガーデンネックレス横浜 2019
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ガーデンベア物語:第1話

ガーデンベア物語

ボクはガーデンベア。 フラワーアフロとモコモコの(こけ)(つつ)まれた、
花や(みどり)と人をつなぐガーデンの妖精(ようせい)だよ。

得意(とくい)なことは、えーと、花や(みどり)とお話ができること。
()きな食べ(もの)は空に()かぶ“ 雲”。
ワタ菓子(がし)みたいでおいしいよ。

生まれたのはイギリスの妖精(ようせい)たちが()らすガーデンランド。
まだ子供(こども)だけど、さまざまなガーデンを(めぐ)っては
元気のない花を(はげ)ましたり、
人がガーデンを()きになるように応援(おうえん)してるんだ。

横浜にたどりついたガーデンベア

好奇心(こうきしん)いっぱいのボクは、ある日イギリスの港町(みなとまち)停泊(ていはく)していた帆船(はんせん)にそっと()()んで(あそ)んでいるうちに昼寝(ひるね)をしていたら、船がそのまま航海(こうかい)に出てしまったんだ。

お家には帰れないし、船の中は花も(みどり)もなくて心細かったなあ。

何ヶ月もの間、船に()られてついたのは「ヨコハマ」という港町(みなとまち)

(はじ)めての日本、そしてこの活気ある(まち)がすっかり気に入って、それ以来(いらい)、この横浜(よこはま)でガーデンの妖精(ようせい)として、花や(みどり)や人々が仲良(なかよ)くなる応援(おうえん)をしてきたってわけさ!

横浜(よこはま)の人々は(まち)と花や(みどり)(あい)していて、ガーデンが大好(だいす)き!
そしてついに花と(みどり)祭典(さいてん)全国都市緑化(ぜんこくとしりょくか)よこはまフェア』が横浜(よこはま)(ひら)かれたのさ。

ガーデンフェスタが開催された横浜

(みなと)周辺(しゅうへん)や、日本大通り、里山ガーデンのとっても広々した花壇(かだん)や、横浜(よこはま)じゅうの大小のガーデンがつながり合って、それをささえる人々の気持(きも)ちがキラキラとネックレスみたいに(かがや)いたんだ!

ボクは(はじ)めてみんなの前に姿(すがた)(あらわ)したから、緊張(きんちょう)したけれど、みんな笑顔(えがお)歓迎(かんげい)してくれて感動(かんどう)しちゃったなあ!

横浜(よこはま)じゅう、そして日本中がガーデンの魅力(みりょく)()れて、笑顔(えがお)が花のように()(ほこ)ったこと、ボクは(わす)れないよ。

1本のバラと出会ったガーデンベア

そんなことを思い出しながら散歩(さんぽ)してたある日、(だれ)かがボクに話しかけてきたんだ。

「ねえ! あなたはお花さん?」
「え? ボクはガーデンベア。ガーデンの妖精(ようせい)だよ。」
声の(ぬし)庭先(にわさき)鉢植(はちう)えされた1本のバラだったんだ。

(わたし)をつれて行って!」

この出会いが小さな冒険(ぼうけん)(はじ)まりだった。

つづく